(前回までのあらすじ)
遂に、「ドラムス修ちゃん」電撃加入で文化祭デビューが本格的になった野球部バンド+one。だが、課題は山済み、、、。駆け込み寺に駆け込むかの如く+oneの家に駆け込む修ちゃんだが、「SEX」だの「PISTOL」だので、修ちゃん寿命が10年縮んだとか縮まなかったとか、、、、。時は流れ、僕達は中学校生活、三度目の春を迎えた、、、、、。
第4話 オカケン、つぎはどっちだ、、、。
校長「$%'==`)'RK?><,.dsds@po@???、では皆さん、充実した中学生活を送って下さい。」
一同「パチパチパチ?(拍手)」
始業式が終わった。
僕達、これで3年生。
「新しいクラス」
それも楽しみだったが、僕にはもっと楽しみだった事があった。
「クラブ活動」
僕の学校には「部活」のほかに「クラブ活動」いうものがあった(他校にもあるかは不明)。クラブの種類は、手芸やら化学やら料理やらスポーツ全般やら「軽音」やら。もう一度言おう。手芸やら化学やら料理やらスポーツ全般やら『軽音』やらだとさ。、、、、『軽音』。へへへ、、、、。
入るしかない!!こんなもん、言い換えれば「文化祭でバンドやっていいですよ!」クラブだな。
こんな事言ってますけど、当時の僕はバンドを組んだだけで、ドラムすら叩いたことはない。無論、スタジオも入ってない。けど、ロックはあの時より断然好きになっていた。手に入るバンドの音源は聴いていた(未だに、CD聴けない、だからまた、例の彼から、、、)。だから、クラブに入ってから練習すればいいじゃん、という考えだった。結局、中二の時とはさほど何も変わってない。僕が「8番センター大貫」になったことと、音楽に興味を持ったこと以外は。
うちの学校は「3年生は中学最後だし、好きなクラブに入れてやろうよ」的な習慣があったから、3年生は希望のクラブには難なく入れるシステム。間違いなく僕はこの一年間バンドマンだ!!(送りバントマンでもある)
当然、僕は「軽音クラブ」に入った。当然、みんなも入るだろうと思っていたが、五番バッターだけ軽音じゃなかった。うん、まいいか。そんな事より、僕はドラムを叩いてみたかった。
クラブ活動初日、各々楽器を持って音楽室へ向かった。僕はみんなよりちょっと足取り重めに向かった。
音楽室の扉を開くとやっぱりヤツがいた。
「オカケン(通称)」
ヤツとはちと、にがい経験がある。それは、中二終わりの頃、忘れもしない「音楽」の授業中。僕とクラスメイト数人で、あるゲームをしていた。その名も「つぎはどっちだゲーム」。説明しよう、ルールは簡単。音楽室の窓際、南方300メートル先に街道をまたぐ歩行橋が見えるだろう?その歩道橋が今回君たちが挑むステージだ!その歩道橋から次降りてくるのは男か女かを当ててもらうポイント制。制限時間は授業が終わるまで。時間が昼間ってこともあって、女ばかりを狙っている君!リストラ中のお父さんに足もとすくわれるぞ!男は女の倍の2ポイントだからな。あと、先生に注意されたらポイント没収だからそれだけは注意していただきたい。さあ、みんなでLet's try!
とこんな感じのゲーム。
このくらいの年頃は頭が良くても悪くても、スポーツできてもできなくても、成長と言っていいのか分からんが勝手にどこかしら伸びるところはあるんだな?と思いますね。そして、、、
僕たちはいつものようにゲームをしていた。この頃になると、「先生ガード」はみんな身につけていて正統派な勝負が行われていた。いよいよゲームも架橋に差し掛かったとき、ついに現れた。
(小声)
友人A「あいつはどっちだ?」
僕「あれは、、、女だ。」
友人B「いーや男だ。」
僕「髪が長い。女だ!」
髪が長い=女、、、昭和の考え。
結果は髪の長い「おじいちゃん」なんだが、なんせ300メートル先だからわかりづらい。小声ながらヒートアップする中二の冬。ヒートアップしながらも「先生ガード」を怠らないところは、さすが修羅場を踏んできたコイツらしかなしえないことだろう。僕達は先生を気にしつつ、窓外へ手を出し「男!」「女!」とバトルを繰り広げていた。その時だ、、、。
「おまえら?なにやってる?!」
ベランダの方から聞える中年の声。僕たちのほうへ近づいてくる足音、しかもベランダから!?。キッチリ七三。黒ブチめがね。
やべ?、オカケンだぁ?!!!!
つづく。 (当時、健二5歳。大きくなったNe!おたおめ!)